
釣行後のベイトリールは必ず潮抜きをしよう!
淡水とは違い、海で使用したベイトリールは必ず潮抜き(塩分洗浄)をしなくてはいけません。
ベイトリールは構造上防水にできないため、海水が内部に侵入して結晶化等悪さをするのです。
この潮抜きを怠ると金属部分の腐食(錆)が起こってきて、巻き心地の低下はもちろん酷い時はハンドルが回らなくなる事もあります。
特にベアリングは速攻で錆びて異音が起こりますしゴロゴロ感でアタリも分からなくなります。
ベイトリールの潮抜き方法
私が行っているベイトリールの潮抜き方法(釣行後洗浄)には二通りがあります。
これは10年以上海で使用したベイトリールが今でも現役で使えている事で私が確信を得ている方法です。リールの寿命がかなり伸びます。
もちろん、オーバーホールやベアリング交換、ギア・ピニオン等の交換作業も時々に必要になります。
キッチンの流水潮抜き方法
キッチンの蛇口を開き流水で各部の潮を洗い流す方法です。
ここで重要なことはベアリングの場所はベアリングを回しながら流水で洗浄しなくてはいけません。
ハンドルであればノブを回しながら流水を掛け、金属部分のウォームシャフトはハンドルを回しながら流水で洗い流します。


スプールは外して流しても良いし、ハンドルを回してスプールに流水を掛けても良いです。

クラッチは切ったり繋いだりして隙間の潮や汚れを洗い流します。

問題はサイドカップ(ギア側)です。
これは写真のような水抜き穴から流水をいれて、もう一方の水抜き穴から排出させます。

その時はハンドルを5回程度回転させて、内部にあるピニオンを支えるベアリングやドライブ軸のベアリング、ギア等の潮抜きを一緒に行います。
リールの部位用語がたくさん出てきますが、あまり気にせず洗浄して下さい。
水没潮抜き方法
水抜き穴が無いベイトリールの場合は水道の流水を流し込む事が出来ませんね。
そんな時は思い切ってバケツにためた真水にドボンと入れて、ブクブクと空気が出きったらハンドルを5回転ほど回して終了。

注意点としてはハンドルを回しすぎるとスプールが回るベアリング以外のグリスインベアリングのグリスが流れ出したり、乳化現象が起こり性能を低下させる恐れがあります。
潮抜きが終わったら
まずはリールをよく振って水分をできるだけ吹き飛ばして下さい。
その後はサイドカップ(パーミング側)を外し、スプールを取り出して室内で乾かします。

これで潮抜きは完了ですが、釣りに行く前にメンテナンスが必要となりますよ。
次回はオイルアップやギアグリスアップ等、釣行前のメンテナンスをご紹介します。