
初めてのPEラインとリーダーの結束
リールにPEラインを巻いてもそれで釣りができる訳ではありません。フロロカーボンラインやナイロンライン等、モノフィラメントラインを結ばなくてはいけません。
俗に言うリーダー(ショックリーダー)と呼ばれるラインを繋ぎ合わさなくてはなりません。繋ぐといっても30cm~10mとシチュエーションによって結ぶ長さも変わってきます。
漁港や堤防など海底に障害物がない場合は、1メートルほどで十分です。
テトラ帯ではテトラにPEラインがこすらない長さが必要ですし、水深が20メートル以上あり海底付近に根がある場合も余裕が持てる長さが必要です。
ナイロンとフロロの使い分けは?
先程も言いましたが基本的にリーダーラインの種類はナイロンラインとフロロカーボンラインがあります。では、初心者・初級者にとっての使い分けについてご紹介しますね。
※これからフロロカーボンラインを略してフロロラインと記載します。
ナイロンライン
専用のショックリーダーは低伸度・高感度・耐摩耗性などの性能が高く安心して使用できます。
ですが、かなり高価で30mや50m巻が主流となっています。釣行の頻度が多いとすぐに無くなってしまいます。
ですから、漁港や堤防での釣りでは安価なラインで十分です。
私のおすすめはフロロカーボンの筒の中にナイロンラインいれたカーボナイロンラインです。ですが、普通のナイロンラインとさほど変わらいので気にせずナイロンラインとして使いましょう。

ナイロンラインの特徴は水中で浮き、そして力が加わると良く伸びるということにつきます。
ですが、浮くということは海底に沈みにくく擦れにくい、そして、伸びるということは魚に針が掛かってしまうとバレにくいというメリットがあります。
イメージしてください。
水中に障害物が少ない砂地でキスをズル引きで釣る、キスが勝手に針に掛かってくるいわゆる向こう合わせの釣りではナイロンラインは力を発揮します。
他にもぶっこみというちょい投げをして放置する釣り方では、この浮く・伸びるという要素がキス・カレイ・黒鯛・スズキなどに違和感を減らしてくれるというメリットもあります。
ですから、基本的には横の釣り(巻き続ける)には向くラインです。
フロロライン
フロロカーボンラインについては、伸びが少なく感度が良いと言われています。
そして重くて沈むという特性があるのでこれは縦の釣りにぴったりです。
例えば沈んでいるテトラの近辺に落としたり、ちょい投げでのリフト&フォール(餌やルアーを海底から上げたり落としたりする)にはとてもやりやすいラインです。
また固い素材なのでガイドにも絡みにくく縦の釣りでは快適にロッド操作が可能です。
そんな釣りをする場合はフロロカーボンラインとなりますが、やっぱり高価なものは必要ありません。私のおすすめは「シーガーでは、ありません!」です。

ですが横の釣りは若干苦手です。ズル引きをしているとリーダー部分がほとんど海底についてしまい、少ない海底の障害物にもこすることが多くなり、リーダーに傷がついて大物がヒットした瞬間に切れてしまうこともあります。
ですから、障害物が予想される場所では太くする必要があります。
私の場合は、ナイロンとフロロのリーダーの使い分けをしていません。すべてと言っていい程この「シーガーでは、ありません!」の3号~5号を釣り場や対象魚によって使い分けている程度です。
リーダーの太さは?
漁港や堤防、地磯でのちょい投げで使用するリーダーは、ナイロンもフロロも3号~5号で事足ります。
漁港や堤防で横の釣りであれば、3号~3.5号。
テトラ帯や地磯の縦の釣りであれば4号~5号。
両方の場所で釣るのであれば、3.5号と5号があればいいでしょう。
PEラインとリーダーの結束について
下記の動画を御覧ください。
まとめ
ナイロンとフロロの特性を活かして使い分けるのが良いのですが、はっきり言って面倒ですよね。
そんな時はフロロラインを使用することをおすすめします。足元で根掛かってラインを引っ張って根掛かりを外したりリーダーを切ったりしますが、ナイロンラインはよく伸びて切りにくいんです。
他にも、外れた際にピューッと自分に向かってシンカーやルアーが飛んできやすくてヒヤッとします。PEラインとフロロラインの組み合わせは自分に飛んでくることがかなり軽減されます。
そして、少しずつ上手になるにつれ、ラインの重要性や自分の釣りに合った物が分かってきますよ。