
バレットシンカー(オモリ)の材質について
ちょい投げでの黒鯛やキス、テトラ周りや穴釣りではバレットシンカー(弾丸型)を使用したテキサスリグやショートキャロライナリグを多用します。
また、地磯での根魚釣りではテキサスリグは定番となっています。
そのバレットシンカーの材質と特性について超簡単に説明したいと思います。
目次
材質について

左からタングステン・鉛・ブラス(真鍮)それぞれ14g
大きく分けると3種類
- タングステン
- 鉛
- ブラス(真鍮)
他にも鉄製(スチール製)のバレットシンカーもありますが入手が困難なので割愛します。
タングステンシンカーの特徴

1番比重が重いため姿も小さいのがひと目で分かりますね。そのため魚にシンカーの存在を分かり難くもできます。
また、沈下速度が超速ですぐに着底出来るのが大きな特徴です。また、餌取りが多い時に速く着底させたい時には大変有効です。
このタングステンは非常に固くほとんど変形しません。少々ぶつけても傷さえも付き難いんです。
ですから、障害物に当たった時にもラインからロッドの先端、そしてリールを握った手に伝わって根掛かりを回避したり、海底の状況を探ることも可能です。
メリットだらけのように感じると思いますが、大きなデメリットも存在します。
高い!高すぎる~!
10g以上のタングステンシンカーは、安くても200円以上もします。1投目で根掛かりロストをすると、海に10秒ほどで200円以上のお金を捨てているのと同じですね。
沈下速度が早すぎてアピール力が下がる
アピールするためにリフト&フォールを多用しますが、あっ!という間に海底に沈むので魚が餌やワームを見つけにくい。
ですから、フォールでアピールをさせたい場合ではカーブフォール(テンションを掛けたまま)など、見せるイメージを駆使して使用しなければなりません。
しかし、メリットの方が大きいのでお金持ちのあなたはタングステン1択で良いでしょう(笑)
鉛シンカーの特徴

様々な釣りのオモリで使われている鉛素材のシンカーです。
材質自体が柔らかく加工も楽で、自分好みの形状に自作している方も沢山います。
比較的沈下速度も速く姿も割と小さくできます。ですが、タングステンシンカーと比べると二周りほど大きい。
かなり安価で1個50円ほどです。
非常に使い勝手がより鉛素材ですがデメリットが多いのが難点です。
体と自然に優しくない!
鉛と聞くと「鉛中毒」を連想します。
根掛かってロストするとその鉛シンカーが海中で溶け出し、海の生物に悪影響を及ぼします。
また、絶対鉛シンカーを触った指をなめたりしないで下さい(笑)
柔らかすぎる~!
安価で販売されいる鉛素材のシンカーは柔らかいので変形が酷いんです。
ですから、障害物や海底の岩等に挟まった時は変形して食い込んでしまいます。
他にも感度が鈍いために根掛かり回収力が下がるんです。慣れてくると挟まりそうになった感覚が備わってきますが、それでも、タングステンや真鍮と比べ予期が難しい。
ですが、安価ですから根掛かりを恐れずに撃ち込めるので釣果は期待できるとも感じています。
感度が上がる硬質鉛シンカー
最近は少しずつ硬質鉛シンカーが販売されるようになりました。
メーカーによって硬度はまちまちですが、私が作ってもらっている硬質鉛のバレットシンカーは、シンカー同士をぶつけると「キンキン」となるほど硬いんです。
ですから、感度は高く根掛かり率もグンっと落ちてくるので、海中にシンカーを置いてきてしまう事も減ってきます。
自然とお財布に優しい硬質鉛バレットシンカーがおすすめです。
ブラス(真鍮)シンカー

こちらの真鍮製のブラスシンカーも非常に硬いのが特徴です。やっぱりぶつけ合うと「キン!キン!」と綺麗な音がします。
そのため、タングステンシンカーに近いくらい感度が高く、障害物に当っても良く感じるので根掛かりを予期することにも繋がります。
また、比重が軽いため沈下速度が遅く餌やワームをアピールさせる能力はピカイチです。
価格についても鉛シンカーにはかないませんが1個100円位で使いやすいと思います。
ただ、デカすぎるよ~!
比重が軽いと体積が大きくなってしまいます。ですから、タングステンと比べると倍ほどの大きさです。
ボリュームのある餌やワームだと問題はありませんが、石ゴカイやマムシなどの餌や小さめのワームでは、シンカーが大きすぎると魚の喰いが落ちることもしばしばあります。
他にも喰いが渋い時には金ピカなカラーも良くないこともあります。鉛シンカーに交換した途端アタリが増えたということも経験しています。
使い方としては。。。
3.5g~7gであれば特に鉛シンカーやタングステンシンカーと同じように使用して構いません。
ですが、10g以上のブラスシンカーから急に大きく感じます。
20~40メートル位を投げる場合には遅い沈下速度を活かすために、ボリュームのある餌(虫餌は2~3匹)や大きめのワームをアピールさせて魚の興味をそそる演出をすると良いと思います。
近距離を攻める場合はできるだけシンカーや餌・ワームを動かすようにして、ステイ(放置)時間を取らないようにすると反射的に根魚は喰ってきます。
私個人としては使いづらさを感じているのでほぼ使わなくなりましたが。。。
まとめ
材質によって様々な特性があります。ですから、その特性を活かした釣り方を模索して楽しんで下さい。必ず自分に最適なシンカーが見つかります。
あ、そうそう。
根魚に多いのですが、使い古しの鉛のシンカーだけ餌と一緒にシンカーまで飲み込むことが多いんです。ピカピカの時は針だけ口に入っているケースがほとんど。
これは”オモック”に通じると思います。
黒鯛はシンカーを黒(光沢なし)に塗装すると釣果が上がります。私は面倒なので止めましたが。。。
この投稿が参考やヒントに慣れば幸いです。